要はどこに努力するかだ

譜面を覚えるのは大の苦手である。

 

つくづくギターやベースが担当でなくて良かったと思う。
当たり前だが、ギターやベースは曲中ずっと演ることがある。
基本的に譜面を見ながら弾くわけにもいかないから、暗譜せざる得ない。
う~ん、正直、頭が下がる。
暗譜をしなければならないパートは他にもある。
ボーカルは歌詞を覚えなくてはならないし、キーボードだって暗譜しているのに越したことはない。
ドラムは・・・ 言うまでもない。

 

でも、管楽器って譜面見ていてもあまり違和感がないと思うのは私だけであろうか?

「Boogie☆Ramblers」ではずっと譜面台を立ててライブをしている。
一部の曲は覚えているが、ほとんどは覚えていない。(胸を張れることではないが…)
「わさび」の方が覚えやすい。
なぜなら曲中に登場する回数が少ないからだ。
でもライブの様々な条件で譜面台を立てれないケースがある。
その時に活躍するのが、カンニングペーパーだ。

 

カンニングペーパーはおよそ名刺サイズで、その中に楽譜をプリントしている。
プリントされているお玉じゃくしは結構小さいので至近距離でないと見えない。
サックスのどこにこのカンニングペーパーを設置するのか・・・

サックスにはボディとネックのジョイント部分にカンニングペーパーを差してくださいと言わんばかりの、穴(実際は“穴”という表現は違うのだが、説明しにくいので)がある。
昔、人から聞いた話だと、パレードなど移動しながらの演奏でかつ暗譜するほどでもない場合に、カンニングペーパーを差したらしい。
しかもこの“穴”、私の使っている「セルマー」というメーカーだけの仕様だとか。(未確認情報)
でも、現行の新しい楽器にはもう付いていないとか・・・
(これまた未確認情報)
でも、困ったことに、この“穴”からカンニングペーパーを固定するための器具は、楽器店に行って聞いても、存在すら聞いたことはないと言われた。

仕方ないので、この器具はお手製で作った。と言ってもそう大層なものではない。

 

かくして、カンニングペーパーは無事完成。
こんなモノを使っているサックス奏者はたぶん私以外にはいないだろう。(ある意味、自慢)
しかし、作ったものの新たな問題が発生。
このカンニングペーパーが見えないのだ。
う~ん、ピントが合わない・・・
私は近眼なので普段は眼鏡を掛けている。
この眼鏡をしたままでは、約20cm先のカンニングペーパーの音符にピントが合わない。


あ~・・・・


歳は取りたくないものである・・・


でも、裸眼なら見える!(当たり前か・・・)
私はライブの時には譜面を見ている目線を隠すためにサングラスを掛けている

ライブでサングラスをするのにはこう言った理由があるからなのだ。
目線を知られたくない。
カンニングペーパーの時は度なしのサングラスをかけ、譜面台に立てるときは度入りのサングラスをかける。
私の裸眼は0.1以下なので眼鏡なしだとかなりヤバイ

そこで最近新しい眼鏡を新調した。
至近距離も見えるし周りも見えるサングラス。
そう「遠近両用タイプ」だ。
通常眼鏡はレンズの真ん中が最も見えやすいポイントで、そこに目がくるが、「遠近両用」はレンズの上下の一番端がそれぞれの度のポイントになっている。
だから、レンズの真ん中で見ると、近くも遠くも見えない。(通常がこの状態)
本当にレンズの端でないとピントが合わないようになっている。
だから、顎を引くか顎を上げるかしないと、眼鏡の上下の端を経由してその先のモノを見ることができない。
そして、サックスのマウスピースを加えている状態では顎を動かすのも一苦労・・・


あ~ぁ、帯に短し襷に長し。