お好み焼きを焼くのが上手なのか、それともお好み焼きの具を集めるのが上手なのか?

長いタイトルで失礼しました。

 

僕は関西人です。大阪で生まれ、思春期の頃からは奈良で育ちました。

 

関西の代表的な食べ物のひとつに、皆様ご存知「お好み焼き」があります。

 

「なぜそこまで粉を喰うのだ!!」というくらい、関西人は「粉もん」が好きですね。

僕も好きです。たこ焼きもうどんもお好み焼きも。

お好み焼き定食なんかも、職場の近所のお好み焼き屋さんで食べたりします。

 

で、僕の好きなお好み焼き屋さんには、あるひとつの法則があります。・・・まあ、法則と呼ぶほどのものではないのですが。

 

それは、「自分で焼くシステムのお店ではない」ということです。

 

関西人の家庭に生まれ、関西人として育ってまいりましたが、どうも僕はお好み焼きを焼くのが苦手です。料理などほとんどしないので、それも影響しているかもしれませんが、うまく焼けません。

 

「うまく焼けないのならば、うまくなるまでお好み焼きを焼き続ければよい! それが関西人だ!!」

 

と言われればまったく返す言葉がありませんが、「焼くのが苦手」→「苦手だからお好み焼きを焼かない」→「上達しない」の一つの輪ができてしまってます。

 

さてさて、そんな「お好み焼きを焼くのが苦手」な私ですが、お好み焼き屋さんによっては、お客自らで焼くことを義務づけられた店があります。(まあ、もともとはお好み焼き屋さんって、そんなものなんですけどね・・)

・・・これが困ります。店の暖簾にでも「店主が焼きます」とか「自分で焼くシステムです」とか書いてるとよいのですが、そんなこともありません。

 

以前、奈良県内の某お好み焼き屋さんにて、少々気分を害したことがあります。

そのお店は「自分で焼くシステム」のお店です。

・・・案の定私はお好み焼きを焼くのを失敗しました。

すると、失敗したのを見計らったかのように店主が我々のテーブルに現れて、「あ~あ・・・」などとつぶやくのです。(もちろんこのつぶやきの中には「おいしくないお好み焼きを焼いて、ほんまに残念やなあ~、この下手くそが~」という僕への侮蔑が込められていたと思います)

 

それからです。私が「自分で焼くシステムの店」を避けるようになったのは。

 

それまでは、失敗しながらも、まあまあ楽しい「お好み焼きライフ」を送っていたと思うのですが、この店の店主の「あ~あ・・・」というつぶやきのせいで、僕は変わってしまいました。

 

ここで、タイトルのせりふにつながるわけです。

 

お好み焼きを焼くのを失敗した僕に、「あ~あ・・・」って言ったお好み焼き屋の店主のおっちゃん!

あなたはお好み焼きを焼くのが上手だから店を開いているのですか?

それとも、お好み焼きの「具」を集めてお客に提供するのが上手だから店を開いているのですか?

焼くのが上手なら、あなたの自慢のお好み焼きを食べさせてくださいよ~~。

 

まあ、そんなこんなで、僕は「お店の方が焼いてくれはるお好み焼き屋さん」が好きです。

ちなみに僕の好きなお店は、天理市にあります「ひろっちゃん」っていうお店です。