奈良といえば何ですか?
多くの方はこの質問に対して、「お寺」や「鹿」、「大仏」と答えることでしょう。
そう、その答えは何も間違っておりません。まったくもって、その通り。
今は夏休みです。奈良市内・・特に近鉄奈良駅周辺や興福寺、国立博物館から東大寺のあたりを歩きますと、旅行者でいっぱいです。
「奈良を訪れる観光客が減った」というセリフはもう、奈良での挨拶みたいなものですが、特に観光業界とは無縁の
僕にとってみれば、「なんだかんだ言うてても、結構奈良って観光客多いよなあ・・」というのが実感です。
で、まあ地元民ですし、大仏さまの大きさもよく知ってますし、鹿がウロウロしてるのも当たり前ですし、
興福寺の五重塔を眺めてもたいして感慨はありません。
多くの奈良県民(特に奈良県の北部に住む者)も僕と同じだと思います。
ところが最近、そんな「いつも通りの奈良」を「いつもとは違った・・いわゆる旅行者みたいな感覚」で眺めるようにしております。
そうしたら、ますます奈良がステキに見えて、奈良が好きになりました。
そして最近、東大寺から近鉄奈良駅辺りを歩いていると、必ずといっていいほど、今回のブログのタイトルをつぶやいてしまいます。
「奈良って、ようでけた町やなぁ~」
「ようでけた町」っていうのを標準語にするとどうなるでしょうか?
計算されてるわけでもないのに、すごくよくできている町・・といったニュアンスでしょうか。
そらもう、東大寺の大仏様も、金剛力士像も、興福寺の国宝館の阿修羅像も、すばらしい仏像が目白押し。
春日大社や大仏殿、南大門に興福寺の五重塔、奈良国立博物館、奈良ホテルなどすばらしい建物も満載。
神社仏閣だけじゃなくて、若草山や奈良公園などなど緑もいっぱい。
そんな町の中を鹿がウロウロしてて、鹿せんべいあげたり、そんな街中で野生の鹿と触れ合えるとこは他にありますか?
老若男女、誰が訪れても「奈良」という町は「記憶に残る」町だと思います。
夕方、東大寺大仏殿の横から南大門へ抜けて、国立博物館の前から近鉄奈良駅に登大路通りを下っていくと、
正面に夕陽が沈んでいきます。寝そべったり、鹿せんべいを食べてる鹿を眺め、また、「鹿が怖い」と泣く子どもの姿を眺め、
興福寺五重塔から五十二段(階段です)を降りて猿沢池へ・・・。
そんな時、冗談じゃなく、なんか感動して涙が出そうになります。
「奈良っていいなあ~」って心から思います。
さてさて、そんな奈良で最近撮った写真です。
奈良県庁の向かい側で寝てる鹿です。
最初その姿を見たときは、「あ、木の根っこが鹿の前脚に見える!」と思って近寄って行ったのですが、
よく見ると本当に鹿の脚でした・・。
普通は鹿って、両脚ともに曲げると思ってましたが、この鹿は左前脚を前方に伸ばしてます。
皆様も是非奈良に遊びに来てください。