サックスから見た、「よろづあります。」 その2

③「坂道」
作詞:なおママ/作曲:兄貴

 

兄貴の引き出しは、かなり無限だと思う。
好きなジャンルが多彩で、本当にいろいろな音楽を聴いておられる。
さらに、鍵盤からギターまでこなせる、マルチプレーヤー。
この「坂道」冒頭のギターのフレーズなど、兄貴が初めてこの曲をメンバーに聞かせたデモテープにまんまご自身の演奏で入っていた。
脱帽・・・

 

「坂道」はデモを聞いた瞬間から「EWI」と決めていた。
EWI」は元々メロディ楽器なので、メロディ以外のパートでのアプローチ例がない。全くもって独断と偏見だ。
EWI」の音自体はシンセサイザーなので、キーボードパートのスーザンにも「EWI」の音と被らないように気を使ってもらっている。

 


④分岐点
作詞:なおママ/作曲:スーザン

 

個人的にとても好きな1曲。
曲調と歌詞が絶妙にシンクロしていると思う。
「分岐点」は「わさび」の楽曲の中でもTOP争いをするぐらい長い曲だ。私は楽曲自体が好きなので演奏して全く苦にならないが、ライブで演ると「長ったらしい」と言われたことがある。
確かに一曲を通して同じ感じのリズムなので、よりそう感じるのであろう。
私には温湿布のように、じわじわ効いてくる感じなのだが・・・

 

この曲はスーザンのデモテープの時点から、前奏などのフレーズはサックスでという指示があった。
実は「わさび」の曲の中で作曲者が「ここはサックスで」と最初から役割をいただけるケースはほとんどない。
この「分岐点」、CD収録時は「リバイユ LR」を使っている。この曲のようにゆったりとした曲調には「リバイユ LR」がぴったり合う。

しかし、去年の「大阪 RUIDO」でのライブからは「Gottsu Metal」を使用している。

この二つのマウスピースで吹く「分岐点」、さてどう違うのでしょう?