「エレJAM」を通して その1

ここ数ヶ月間に渡ってチカラを注いできた「エレクトーンJAM2010 三木楽器大会」。
何度ともなくブログにも書き綴ってきたけど、残念ながら今回も無冠で終わった。

 

 

「エレJAM」は賞レース。
だから、当然、入賞を目指して取り組んできた。
特に今年はオリジナルにもチャレンジし、仕上がりも上々、それなりに自信を持って臨んだ今大会。
本選エントリー総数53組。
金賞(代表)1組、銀賞2組、銅賞3組、それ以外に審査員特別賞1組、ベストプレイヤー賞1人、ベストキッズ賞1人、以上が全入賞内容。

審査員の先生はエレクトーン界のカリスマ、富岡ヤスヤ氏。
今回の審査の寸評で、
・年々、演奏中に笑顔を意識している人が増えて来ている
・笑顔は無理にするのではなく、自然が一番
・今回の審査基準はそんなところに注目した
このようなことをおっしゃられた。

「もっと、演奏することを楽しまなくっちゃ!」と氏は以前から繰り返されていた。


今回、受賞された中で直接私が演奏を拝見したのは、銀賞の1組とベストプレイヤー賞の組だったけど、両方とも確かにとても楽しそうに演奏されていた。
銀賞を受賞されたバンドにはボンゴを叩かれていた女性がいたが、この方が実に楽しそうに演奏されていた。演奏技術が高い低いではなく、今、この瞬間、演奏していることが楽しい!という感じだった。
ベストプレイヤー賞を受賞されたバンド(おそらくエレJAMでは有名、去年は銀賞を受賞されている)はアルトサックス、ピアノ、ベース(エレクトーンで)というオヤジトリオでJAZZを演奏してくださった。
演奏技術は高くステージにも慣れておられる方々で、常からJAZZを愛し、演奏されているのだと思う。
JAZZなのでテーマ以外は各人のソロの回しだ。
ベストプレイヤー賞を受賞されたピアノの方などは特にだが、自分でソロを弾きながら実に楽しそうである。
ピアノがソロを弾いている時は他のメンバーはピアノを見ている。そして、時々3人で笑みがこぼれている。たぶん、どこか普段の演奏と違っているのか、いつもより頑張っているのか他人にはわからないがメンバーにはわかっているようだった。

 

 

 

私は幼稚園の頃から音楽に携わり、数多くの本番をこなしてきたが、その演奏中に楽しくて自然と笑顔になった・・・なんて記憶は一度もない。
演奏していて楽しい時はもちろんある。何かこみ上げてくる楽しさを味わったこともあるが、そのときに自然と笑みがこぼれていたかどうか・・・たぶんそんなことはなかったはずである。
これは、性格か!?

今回の本選の演奏中も「うわ~、今、めっちゃ楽しい!」なんて思って演奏はしていなかったのは事実だ。
頭で考えていることは「次のフレーズの指使いは・・・とか、あっ! さっきのあの音、低かったなぁ・・・とか、動くときにコード踏まんようにせんと・・・」など、こんなことばかりだ。(続く)