サックスから見た、「よろづあります。」 その3

続きを書こう書こうと思っていた、『サックスから見た、「よろづあります。」』シリーズ第3弾をお届けします。

第1弾第2弾に引き続き、インディーズデビューとなります「わさび」初のオリジナルアルバム「よろづあります。」を私の目線より語ってみようという試みです。

 

本日はアルバムの5曲目と6曲目です。

 

 

⑤雪
作詞:なおママ/作曲:陽爺

 

文句なく名曲。
「わさび」の各メンバーの演奏内容もすごく素晴らしい仕上がり。
当バンドのメロディメーカー兼バンマスである陽爺、その才能を遺憾なく発揮した作品だ。(あくまで私見)

「雪」…その歴史は古く、フルートのちあきさんが加入する前から演奏していた。よって、昔はサビのバックフレーズはキーボードとハモっており、ソロは8小節すべてサックスが担当していた。
ちあきさん加入後にサビのハモリはフルートと、そしてソロの前半はフルート、後半がサックスと分けた。
他の曲もそうだが、フルートが増えることによりより一層曲に味わいが増したと思う。

 

CD収録時に使用したマウスピースは「リバイユ STUDIO」。

この時期、どうしても「デュコフ」の調子が悪かったので、ライブでも「リバイユ STUDIO」をよく使っていた。

「デュコフ」と「リバイユ LR」はくわえる部分が同じぐらい厚いのだが、「リバイユ STUDIO」だけは極端に薄い。

最初は「えっ!?」って驚いたものだが、吹いているとこれはこれで吹き易かったりする。

 

 


⑥逢魔の間(おうまのはざま)
作詞:なおママ/作曲:陽爺

 

「わさび」の底流にはこの曲のようなジャパメタが存在していたが、とうとうそれが形となって現れた曲だ。
しかも中途半端ではなく、ちゃんとジャパメタになっているところがまたスゴい。


この曲、見所は満載だ。
ライブでは冒頭及び前奏のフルートを吹くちあきさんが、毎回違うステージ衣装で魅せてくれるし、兄貴と陽爺は水を得た魚のごとくハッスルしてスゴく楽しそうだし、なおママの声はヘビメタバージョンになっている。
スーザンも元来この手のジャンルは大好きなので、髪を振り乱して弾いている。
そんな中、アコースティック出身のぐっちゃんは・・・実物(ライブ)を見てのお楽しみ・・・

 

「逢魔の間」では珍しくも「EWI」のソロがある。
「わさび」のオリジナル全曲の中で「EWI」ソロがあるのはこの曲と他もう1曲の計2曲だけだ。
CDの「逢魔の間」に収録したソロのイメージは「T-SQUARE」の「PRIME」のリリコンソロである。細かい話だがアルバム「RESORT」に収録されている「PRIME」にはリリコンソロは入っていない。「シングルコレクション」という特別バージョンのアルバムに入っている。
しかし、ライブではCDとは違い「TRUTH」のような16分音符連発のソロを吹くことにしている。
両者の違いを楽しんで・・・いるのは私だけかな・・・