経年劣化はしかたないが…

前回のブログでアルトサックスのキーが曲がってしまっていて、2音ほど音が出ない…という話をした。
なもんで、年末に三木楽器に持っていった。


お店の方は「これは珍しい故障ですね? どこかにぶつけられましたか?」とおっしゃるものの、心当たりのない私。
「すぐ、診てみますので、しばらくお待ちください」


1月9日(日)に「Boogie☆Ramblers」で東京ライブが控えているため、楽器が“お預かり”になってしまったらどうしようか…と危惧していたのだが、10分ほどで再会することになった。


故障していた箇所は難なく元通りになった。
ただ、私もそろそろかな・・・と思っていたことを指摘された。
それは、楽器自体がそこそこ年月を経ているため、全体的なメンテナンス(ま、人間ドッグに入るみたいなもんでしょうか…)を受けた方が良いということだ。

 


楽器はナマモノなので、経年劣化は免れない。
全体の調子を見てもらうぐらいの軽い調整から、オーバーホール(一旦、楽器をバラバラにして、細部に使われている緩衝材としてのコルクの全替えやタンポの総取換えなどをする)まで何段階かある。


タンポ.jpg

※タンポ…赤丸部。

音を変える時に指で抑える蓋のような部分。

 

 

オーバーホールは7~8万ぐらい費用がかかって、時間も約1ヶ月とロングスパンだ。
さらに、オーバーホールをすると楽器の音色自体が変化するらしく、気に入った音になるかどうかは“賭け”だそうだ。


私の楽器は特に低音のタンポが堅くなりかけているらしいので、まずはその部分の交換をしようかと思っている。
楽器全体の約半分にあたるタンポ交換と調整だけなら、作業日数も1週間ちょっとなので、時間的にも費用的にも現実的なラインだ。

 

 

 

 


「変わったネックですね?」
三木楽器の方がおっしゃった。
「そうなんです、これはMarkⅥ(マーク・シックス)のGP仕様(ゴールドプレート仕様)なんです^^」
「はぁ・・・ 雑な金箔ですね・・・」
「ええ、かなり怪しい品なんです」

 

 

この話は次回にしましょう。