私のネックは変わりモノ

今まで他人に気付かれることはないのですが、実は、私のネックは変わりモノなのです。


私の使っている楽器のメーカーは「セルマー」と言い、古くからサックスを製造しているフランスの会社。
その長い歴史の中で、ちょうど私が産まれた時代に作られたサックスに「MarkⅥ(マークシックス)」と呼ばれるビンテージ物がある。
細かく言えばその中でもアメリカで組み立てられたものとフランスで組み立てられたものとに分かれるのだが、ここでは置いておく。
この「MarkⅥ」、ピンキリではあるもののビンテージ扱いなのでお値段はそれなりに高い。
私にとっても憧れのサックスだが、実力からいってもまだまだ私如きが持てる代物ではない。


とは言うものの、少しぐらい“ビンテージ”の気分を味わいたいものだ。
そこで、サックス本体は無理でも、せめてネックぐらいならば・・・と思い捜し出したのが、この“GP仕様”の「MarkⅥ」だった。

 

アルトネック.jpg

 ※世界に一つかも!? GP仕様の「MarkⅥ」ネック

 


現代の楽器では良い音を求める意味で素材や加工にもバリエーションがある。
今、流行っている素材は何といっても“銀”だと思う。
サックス本体がすべて銀で出来ているのだ。
これが、良い音が鳴るらしい…(私は吹いたことがない)
ネックの加工だって“金”もあれば“銀”もある。
詳しくは知らないが“ピンクゴールド”というものある。


これらは現代だからこそ。
1960年代である「MarkⅥ」の当時は、GP加工がなかった。
よって、誰かが(その仕上がりが雑なことから、おそらく素人?)金メッキ加工したようなのだ・・・
このような怪しいモノでも、その価格は両手ぐらいはする。
ま、最終的には奏でる音を気に入るかどうかなので、私としては満足している。


ネックのGP加工と言えば過去のブログ(過去ブログ平成22年4月8日「自己回想 その13」参照)でも綴ったが、私の持っているテナーサックスは本体購入時にGPネックも購入した。
GPネックはネック自体にも彫り物が施してあって、綺麗なんです。

 

 

 

 

このようにサックスって、マウスピースやネックといったパーツに個性を出せるので、楽しいんですよ。