スネアのはなし

スタジオでのリハーサルはもとより、ライブやレコーディングでは大抵、その会場にあるドラムセットを使わせてもらっている。

本当は、自分のセットを持ち込んで演奏したいのだが、運搬や搬入、セッティング等で膨大な時間を要するため、大抵のドラマーの

持参する機材はスネア、フットペダルのみか、加えてシンバル(チャイナやスプラッシュシンバルなど)1枚程度かと思う。

 

自分も基本はスネアとペダルのみ持参しているが、昨年1月の奈良のプリズムへぐりでのライブはワンマンであったこともあり、

自分セット、機材を持ち込んで演奏できた貴重なライブだったのだ。

 

バンドの演奏が締りのある音になるかはドラムのハイハットとバスドラ、スネアの音のバランスが重要なポイントのひとつだと思っている。

ハイハットなどの金物の音が大きく、バスドラやスネアの音が小さく抜けが悪いとチープで締りのない演奏に聴こえてしまうので

注意が必要だ。

 

ライブの時などはバスドラは会場にあるものを使わせてもらうことがほとんどなのでチューニングなどは十分にはできないし、

ヘッドの状態も様々なので調整することはなかなか困難だが、少なくともスネアだけは納得のいく音が出るようにチューニングをしている。

 

スネアは3台をローテーション入りさせ、ライブなどで演奏する曲の傾向に合わせてチョイスしている。

その内、メインで使用しているのが2台で1台はYAMAHAのメイプル シェル、深さ5インチ半のスネアで、このスネアはどんなジャンルでも

抜けの良い音で鳴ってくれるので、迷った時はこのスネアを使っている。

もう1台はPearlのハンマードブラスシェルの深さ6インチ半のもので、このスネアはパワーがあるので主にHR/HMやハードな曲調が多いセットリストの

時はこちらを使用する傾向にある。

チューニングはいずれも高めにしているが、生音、PAの音のいずれも良いように思う。

3台目はPearlのメイプルシェルの4インチのものでピッコロスネアに近い深さだが、ハイチューニングでリングミュートをすると

これもまた適度に倍音がカットされて音抜けが良いので、わさびのスタジオ練習では良く登場している。 

ライブ、レコーディングでも使用したが、少しパワーが足りないのでライブなどで使う場合は演奏する曲の傾向で使うか否かを考えている。

 

しかし、結局のところどんな機材を使っても良い音で演奏できるようにならないとだめで、ドラムは同じチューニング、状態でも叩く人によって出る音が

全く違ってくるので、常に自分の欲しい音が出せるように練習しなけりゃだめですね。

頑張りまっす。。