ドラマーにとってリズムを正確に刻むことは、ある意味命題であり、どんなにすごいパターンを叩いても、これができていないと何だそれ!ということになってしまう。
個人練習では、かならずクリックを使って練習するか、退屈ならば、スタジオ録音されたもの、または打込みの音源を使用するなど、正確なリズムで演奏されている
音源に合わせて練習することをお勧めする。(ライブ盤は、演奏がはしったり、もたったりしている場合があるので気をつけよう。)
クリックでリズムを取る場合、4/4拍子だと 基本的に頭(1と2と3と4と の数字の部分)で取る場合が多いが、このリズムの取り方を拍を頭で取るなどという。
私の場合、トレーニングするときは裏拍(との部分)で取ることが多い。 (クリックの電子音が”と”の拍のときに鳴る。 んかっ!んかっ!って感じ)
これ、意外と難しいですが、慣れてくるとこの方が、やりやすくなってきます。
よく、裏を鍛えろなどと言いますが、この練習方法が最も効果的だと思います。
この練習ばかりやっていると、拍の頭でクリックを鳴らしても、実際にはクリックが鳴っていない裏拍で無意識に取れるようになります。
楽曲を練習している時も、んかっ!て感じで頭の中で聴こえてくるようになります。
この練習方法はなにもドラムに限ったものではなくて、”上もの”と呼ばれる楽器(例えばギターやキーボードなど)をやっている人こそ是非やって欲しい。
そうすると、テクニック云々とは別に個々のリズムが鍛えられ、他のメンバーも気持ち良く演奏ができ、聴き手側も心地よく聴こえる演奏ができ、
結果としてバンド全体のレベルアップにつながると思います。
あくまで個人的な感覚ですが、上もの楽器の演奏者はリズムを重視していない人が結構多いように思います。
演奏はできていると思うのだが、いざクリックに合わせて演奏すると、ずれる、あるいは合わせられないということが良くある。
(正確なテンポで演奏できない)
このような場合、正確な演奏が必要とされるレコーディングなどでは、苦労することになる。
(ソロで演奏しているのであれば、それでもいいのかもしれないが、バンドで演奏する場合はある意味致命的となる。)
”グルーヴ”という言葉があるが、これは、基本的に正確なパルスでの演奏ができてこそ生まれるもので、”はしる”、”もたる”とは
次元の違う話なので気をつけよう。