祇園祭 宵宵宵山

京都の夏といえば! そう、祇園祭です。

 

しかし、実は私、祇園祭をちゃんと訪れたことがありませんでした。なぜならば、祇園祭といえば「とにかく混雑する!!」ということしか聞いておらず、これまではずっと避けておりました。
(「避ける」というのは語弊がありますね。「祇園祭に行こう」という発想がこれまで無かったのです)
ですが、先日、森見登美彦さんの小説「宵山万華鏡」を読み、せっかくだから行ってみようと思い立ち「宵宵宵山」に行ってまいりました。

 

事前に少し調べた感じでは、お昼間ならばそんなに混んでいないということで、お昼頃に京都に乗り込みました。
(ちなみにお昼ご飯は四条の大丸の裏で「冷やし鶏麺」を食べました。スープも麺もおいしかったですし、上に載ってる鶏そぼろがまたおいしい!!)

 

腹ごしらえも済み、おもむろに京都の町中に繰り出します。

 

おお!! 町の中のあちらこちらに鉾や山が鎮座しております。で、まずは総合案内所にて無料でいただける「祇園祭の地図」をいただきます。
それぞれの山や鉾の解説が載っており、その地図を頼りにすべての山鉾を制覇すべく、歩き出します。

 

 

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これまではなんとなくニュースで眺めるだけだった鉾や山ですが、近くでしっかりと見ますと、それぞれに独自の装飾が施されており、見ていても飽きません。

「鯉山」の鯉の装飾に見惚れ、「蟷螂山」のカマキリを見て楽しみ、「綾傘鉾」のシンプルさに祇園祭の時代の深さを感じ、「船鉾」の美しさに心奪われ・・。などなど、感動がいっぱい。

  

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そんな中、さまざまな鉾や山を見るうち、ふと気がつきました。「この装飾は映画・トラック野郎一番星に通ずるものがある・・」

 

ご存じですか?トラック野郎 一番星。菅原文太さん主演の三十数年前の映画です。
実は僕はこのトラック野郎が幼少の頃より大好きでした。・・もちろん今も大好きです。

 

トラックを飾るという日本人のDNA(たぶんトラックを飾るのは日本だけだと思うのですが・・)は、祇園祭の鉾や山、そして各地の神輿や山車から来てるのではないだろうか・・。

 

猛暑の京都市内。容赦なく照り付ける午後の日差しの中、缶ビールと「手割りカリンコ梅」を片手にフラフラと山鉾を見て回っている最中に、僕が導き出した結論です。

 

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さてさて、一通り山鉾を見て回った頃にはもう暑さでフラフラです。とにかくクーラーの効いた部屋で座りたい一心で、地下鉄四条駅のサイゼリヤに倒れこみ、喉を潤します。

 

そして落ち着いたところで、ちょっと早めの晩御飯。
錦市場近くの「万豚記(ワンツーチー)」の黒ゴマ坦々麺をいただきました。ものすごい量の胡麻が載ってます。急いで食べたら胡麻が器官に入ってむせそう・・・。
ビールによく合い、辛さがおいしゅうございました。

  

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昼間の暑さを引きずりつつも、だんだんと日が暮れてまいりました。
山鉾の提灯に明かりが灯り、なかなか幻想的な雰囲気です。

 

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それにしても、日暮とともに人の数がどんどん増えてきました。昼間とは大違いです。
宵宵宵山で平日だというのに、なんという人の多さでしょう・・・。時間が進めば進むほどに続々と人が増えていきます。

 

・・・これが宵山だったら・・・

 

ちょっと想像したくないくらいの人出になるのでしょうね。

露天の出店を眺めつつ、明かりの灯った山鉾を眺めつつ、京都の町中をユラユラと歩くのは楽しいものです。

  

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昼間の楽しみ方は「山鉾等をしっかりと眺めよう!!」ですが、夜は「祇園祭の『祭り』の雰囲気を楽しもう!!」という感じ。
あっという間に帰りの時間になってしまいました。

 

いやはや、とにかくめちゃめちゃ暑かったですが、祇園祭「宵宵宵山」を存分に楽しむことができました。

 

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