依頼演奏

「わさび」ではこの9月に依頼演奏を受けている。
クローズドの会なので詳しくは語れないが、ある高校の同窓会のオープニングアクトである。


依頼演奏・・・と言えば、大学の吹奏楽部を思い出す。
大学の吹奏楽部は、その運営費を自力で稼ぎ出す。
それが「依頼演奏」である。
その依頼内容は様々だが、未だに忘れられず記憶に残っているものがある。

①住之江ボートのファンファーレ
年末に行われる大きなレースのスタート直前になるファンファーレ、このファンファーレを吹いている真似をするのが依頼内容だ。
ファンファーレの音自体は別にちゃんとあってスピーカーから流れるので、それに合わせて吹き真似をする。
ファンファーレはトランペットだけで良いとのことだったので、私もこの時だけはトランペッターになるのだ。
よって、依頼の本番の時間はわずか10秒ほどだ。
これでいくら貰えたのかは知らない•••

②ジャニーズの野球大会のライトスタンド応援団
これはジャニーズ事務所の恒例行事で、TVでも放映された。
年に一度、たしか西宮球場でジャニーズの方が2つに分かれて野球の試合をするのだが、その時の応援をするのが依頼内容だ。
レフトスタンドには大阪経済大学吹奏楽部が入っている。
この当時のジャニーズのトップスターは「光GENJI」。
この「光GENJI」を中心に、「男闘呼組」「忍者」「少年隊」がいた。
そして、特別ゲストがマッチだった。
「このゲームのMVPはマッチで決まりや」と、この野球大会に詳しいクラブ仲間が呟いた。

何人かのジャニーズのタレントを間近で見た。
少年隊の東は階段をすれ違った。私が下りで、あちらが上り。
本当にビックリするぐらい顔が小さかった。
スタンバイのためグランドに出ようとベンチ裏の廊下を歩いていると、もうそこがグランドという寸前に座っている人がいて、通り過ぎる我々に対して「よろしくお願いします。」と声を掛けてくれた。
その人の名は中村繁之
知ってます?
何かいろいろなドラマに出ていたのは覚えているが、すぐに顔を見なくなってしまった。

ラッキーセブンの攻防が終われば、皆さん待ちに待ったショータイム!
光GENJIが一曲歌ってくれるのだ。(言うまでもなく口パク)

試合はエースで4番のマッチが決勝のタイムリーを打ち、見事、MVPに輝いた。
野球の試合を筋書き通り進めるのは、かなり大変だったと思うが、同僚はしたり顔だった。


そう言えば、「忍者」ってデビューしたのだろうか?