音というやつは…

昨年12月末日。
「わさび」の忘年会。


2本の「わさび」ライブビデオを見た。
ライブハウスから購入するビデオは既に聞いていたが、こちらはラインによる録音なので、ライブハウスで実際にお客さんが聞いている音とは違う。
忘年会で見せていただいた2本のビデオは「わさび」の強力なブレーンによって会場で撮影していただいたものなので、会場でお客さんに聞こえていたバージョンだ。


ライン録音による音も実際に会場に聞こえている音も、両方共とても大切に思っている。
なぜなら、この2つの音は全然違うからだ。
何でこんなにも違うの?っていうぐらい違って聞こえる。
他の楽器の方々は自分の演奏するこの2つの音の違いをどう感じているのだろうか?
私と同じ管楽器の方はどうなんだろう?


ライブ本番でどの程度自分の思っている息の入れ方や演奏方法が出来ているのか・・・私が自分でチェックしているのは主にこの点だ。
程度の差はあるが、このチェック点において会場で実際に聞こえている音の方が、ひどい。
よくガックリさせられる。
「あぁ・・・ 他人に聞かせられるレベルではないな・・・」
そして、同じライブのライン録音を聞いて、少し救われる気がするといった具合だ。


サックスの音に関して言えば、どれだけ倍音が鳴っているかに注意している。
倍音が鳴っている音は、簡単に言えば太い音・・・芯のある音であり、これは吹き方(息の入れ方)とアンブッシュア(マウスピースのくわえかた)次第だと思っている。
アンプを通して会場で聞こえている音は大抵、薄っぺらい音だ。
これが本当の私の姿なのかもしれない・・・
練習をするスタジオでも、自分の生音とマイクを通して聞こえる音とでは違って聞こえる。
私の音は昔から薄っぺらいのが悩みだが、未だ進歩がないのかな・・・と悔しくも寂しい気がする。

 


良い音で吹くこと・・・
私の長年の目標だ。