ほんまは今までも書きたかったんですよ、いろいろと。
柏倉さんの事とかtoeの事とかthe HIATUSの事とか。
だけど書こうと時間みつけて携帯で文章を考えて書いて。
で、案の定かなり長文になってしまって
読み返してみたら愛の告白みたいになってしまっていて。
それを3回くらい繰り返して。わちゃーって。
やっぱり告白みたいなのになってしまうのだけど、あーん。
この人のどこがいいのかな、このバンドのどこがいいのかな。
いろいろと音源聞いたりDVD観たりして考えていたの。上に挙げた以外の関連ない他のバンドさんもね。
どういう所がいいと思うのかな。
柏倉さんは参加しているバンドさん毎下手すると同じバンドでもアルバム毎にドラムの音が全然違う。
だけど、何か彼が演奏しているんだなって感じはするのよね。
かといって、俺が俺がって感じは全然しないし。
クセはあるけど変態っぽい感じはない。むしろその逆。ものすごく場の空気を読んでる。
小さい時から合唱団のドラムチームにいてドラムを始めて、その時からすごく歌を大切に聞いてはる経験も独自。
で、憧れが神保さんや小田原さんで、いろんな音楽をやってきて何故かパンクもルーツの一つにあってメロコアバンドでプロデビューしたのも独自。
フュージョンと合唱曲とパンクが同時にルーツにある、そんな人今まで聞いた事ないです。
ボーカルさんのちょっとした表情に反応していたり、メンバーさんの表情、動きにもすごく反応してる。←ここポイント
演奏しているこの時にしかない空気とか雰囲気とかをものすごく大事にしているのがライブの様子からわかります。
そして、だんだんと現在に進むにつれ音がきめ細やかになってきてます。
キーボードの中村さんが、音の解像度が上がってるって雑誌で言ってはってまさにそんな感じ。
後タイコに関する根本的な感覚が日本的な感じがしますね。和太鼓とか好きそう。
え?そこでそんな事するんですか?っていうような彼の持つ独特のリズム感、スタイルってのは確かに何かあるんだけど、
それでも今もよりいい音を求めて探して常に精進してはるようですね。常に脱皮中みたいな。
the HIATUSも作品によって世界観も音の感じも全然違う。
ライブはホール、ちっちゃいライブハウス、野外フェス、いろいろな場所でやってますね。
編成も5人から17人になったり。
でも、何かthe HIATUSだなって一本筋が通った所があるのよね。
そして、その作品それぞれが面白い!
まず、歌がブレてないよね。アコギやピアノ一本でも成り立つ位メロディーがとても美しいです。
歌がブレてないからより歌を最適な形にするように、出て来たアイディアを形にできるようにフレキシブルにアンサンブルが変えられるのだよね、きっと。
曲ごとに世界観みたいなのがバシっとあるね。精神性の高い歌詞もすごくいいです。
何じゃこりゃと思う位メンバーの持ってる個性がバラバラで、しかもそれがうまい事楽曲に生かされてます。
一回でも映像を見ると楽曲を聞いただけでプレイしている姿がほんまに目に浮かびます。
特にドラムとベース。組み合わせが面白過ぎです。
で、メンバーの個性と楽曲の良さを最大限に引き出せるようすごく緻密に計算されているなとも思います。
そしてアルバムでもよくよく聞いてみると次の音楽観、スタイルにつながる伏線みたいなのが引いてあるのよね。
これは一つの作品だけ聞いてもちょっとよくわからなかったのだけど、全部片っ端から聞いて、
その上でもっかい最初から順番にアルバムとシングルを聞き直したらええ???!!て鳥肌が立ちました。
そうだったんですか?!って。
で、あまり目立って見える事はないけどキーボードの堀江さんの役割はとても大きいです。
前から堀江さんは凄いなあとは思ってましたが。
表で弾くのは伊澤さんになっても陰からバンド全体を支えているみたいな。
すごく真っ当に良い曲を作って良いアンサンブルを作って良いライブをする事に全力を注いでいるんだなってのがわかります。
どうなるか実際に作業して合わせてみないとわからない所もあるんじゃないかなあとか、
メンバーらしさを楽曲に生かせるようにするにはかなり試行錯誤繰り返しているんじゃないかなあとも思います。
一旦完成に行くまでのプロセスみたいなのが時々見えたりします。
曲が良くないとそれは出来ないですけど。
ああ、後、めっちゃ楽しそうに演奏している姿。
officialのyoutubeで2010年の時のライブのラストの時のボーカルの細美さんのすっごい嬉しそうな表情。
これどこから来てるんかなあ?私はこれを観て作品を全部聞いてみようって思いました。
toeは動く絵を音で観ている感じがします。
先日パウルクレー展を観に行ったのだけど、何か似ているものがあって。
だからそれが気になって2回も観に行って一回に4時間位いて100点以上の絵をフラフラになりながら観たんだけど、
そこで気になってメモした事が、toeの曲のタイトルに似ているものがあったり。
toeの曲の「ここには何もかもがあるけど、何もかもがない」、とか。
後、クレーの「赤のフーガ」とか「都市の境界」とかの絵が似てると思いました。
形があるものが細かく分解されていってそれが時間の流れとともにふわーって動き出して。
ちょっと、わびさび、東洋的な、禅に通じる世界観のようなものもあるのかな。
あ、今思った、音がループしながら変化していくのは細胞とか曼荼羅みたいなイメージもあるかな。
音がふわって○になってそれが消えて行く中次の音がまたふわって出て来る感じ。音の粒が細かいです。
実際ライブで生で観た時、すごく気持ちが良かったのですけど、段々音のどこを聞いていったらいいのかが良い意味でわからなくなってきて。
音の最初かな?音のピークかな?それとも音が消えて行くギリギリの所かなとか。
何回かふっと頭がオーバーフローして意識が飛びそうになりました。
後、ブレイク時に音がふっと何もなくなった時が感じがすごく独特で気持ちよかったですね。
凄いなと思ったのが、柏倉さんを始めメンバーが頭を前後左右にゆらゆら揺らしながら全方向音を聞きながら演奏していた事。
ピアニストの辻井さんとか視覚に障害を持っておられる方がよくそういうしぐさをしてますね
この音でそれが出来るってすごいなあ。私なら曲のサイズ見失うぞって。
するとね、ある事に気がついたの。
「今に精一杯全身を集中してこの場で最適な音は何かを常に考えて全力で演奏している」
「人間として面白い、好き」
「良い人 良い楽器、良い楽曲との出会いがあり それらをすごく大事にしている」
「バンドとして人として当たり前の事をやっている」
私はそこに惹かれたのかなあって。
正直ジャンルなんてどうでもいいんですよ、私。
クラシックもオルタナもメタルもパンクも民族音楽もポップスも古賀メロディだって聞きますし。
好みの音とかは確かにありますよ。
だけどほんまに好きなバンドさんプレイヤーさんには絶対それ以上の何かがあります。
視点が独自だったり、メンバーがあまりにも個性がバラバラでそのバランスが絶妙だったり。
もう人間としてめっちゃオモロくて大好きだったり。
バラバラという言葉はヤバいですね。
ここまでだらだら書いてしまいました。文章めちゃくちゃですけど。
次は、youtubeとか紹介してみましょうか。