炊き込みご飯のはなし

いきなりですが、僕は甘いものがあまり好きではありません。

もちろん、大人ですから「ケーキ」などを食べなければならない場面に遭遇しましたらちゃんと食べますが、できれば、「ケーキ」や「饅頭」の類いは避けて通りたいところです。

ところが、世の中は「甘い物好き」な人のほうが多いですよね。

わさびのメンバーも、みんな比較的「甘いもの」が好きだと思います。

そんな僕にとっては、「ケーキバイキング」なんていうのは鬼門みたいなもんで、まーーったく魅力を感じません。

そこでふと考えました。自分にとっての「別腹」っていったいなんだろう?
「何バイキング」ならば喜んで行くだろうか?・・と。

たどり着いたのが「炊き込みご飯」でした。

そう、僕は「炊き込みご飯」が大好きなのです。

晩御飯をしっかりと食べたあとでも、「炊き込みご飯」があれば、ついつい食べてしまう。・・そう、まさに「別腹」なのです。

「炊き込みご飯バイキング」

そんなお店が職場の近所にあったら、通ってしまいそうですが、残念ながら僕はそんなお店を知りません。

理想としては、季節の炊き込みご飯を6〜7種類くらいとお漬物を2〜3種類、贅沢を言えばそこに、お味噌汁かお吸い物があれば最高です。

どなたか、そんなお店知りませんか?


・・・そういえば、すこし話は変わりますが、僕は毎年、長野県南木曽町で11/23に行われる、「文化文政風俗絵巻の行列」というお祭りに参加しております。江戸時代の旅装束を着て(旅装束は自前です)、木曽の妻籠宿という宿場町を練り歩きます。この宿場町の中で、毎年お昼を食べさせていただく「新井筒屋」さんというお宿があります。江戸の旅装束に身を包み、パチパチと火のともる囲炉裏端で、「虚無僧」や「旅女」「車夫」の方々と一緒に炊き込みご飯やお味噌汁、枡でお酒などをいただくと、完全に江戸時代にタイムスリップしたような気になります。・・地元の方はノッてくると「木曽節」などを謡われて、それはそれは素晴らしい空間となります。

で、毎年本当にここの炊き込みご飯はおいしいのですが、昨年11月に行きました際は「魚の炊き込みご飯」でした。

木曽と言いますと、「ヤマメ」や「ニジマス」など川魚が非常においしいところなので、きっとこの炊き込みご飯はそういう川魚の炊き込みご飯なのだろうなあ・・と思いながら食べておりましたら、話題がまさに、これは何の炊き込みご飯か? ということになりました。


お宿のおばあちゃん曰く「シーチキンとしょうゆ」とのこと。

うーん。

我が家でも再現できそうです。

が、地元の奥様のお話によると、「おばあちゃんのシーチキンとしょうゆの炊き込みご飯」は絶品ということで、同じように作っても、おばあちゃんにはかなわないとのことでした。

「新井筒屋」さん。今年も11月23日、よろしくお願いいたします。