“ブルブル病”

次の「わさび」のライブは1月30日(日)。
いよいよもうすぐだ。
1月の毎週土曜日の晩はスタジオで練習。
2曲の新曲も仕上げの最終局面を迎えている。

 

私の個人練習も追い込み状態。
なのだが、実はちょっと困ったことが起こっている。
私の担当している楽器はアルトサックスともう一つある。
あまり今まで話題に上げてこなかった、ウインド・シンセサイザーの「EWI」だ。

 

 

EWI4000s.jpg

AKAI EWI4000s 

 

 


EWI」がどんな楽器であるかは、過去ブログ(平成22年4月22日「自己回想 その16」参照)で読んでいただくとして、ここでは省略する。
何が困っているのかというと、「EWI」を吹いていると現れる“ある症状”についてだ。

 


聞きたくないかもしれないが、勝手に説明しよう。
EWI」は息を入れることによって音が出るのだが、小学校の時に吹いた“たて笛”のように無抵抗に息が入って音が鳴るのではなく、息を入れた時にある程度(奏者の任意)の空気抵抗があって音が鳴るシステムなのだ。
いうなれば、ちょっと違うかもしれないが、風船を膨らますときに息を入れたら空気抵抗があるのと同じかな?
ま、そんなイメージだ。


そしていつも100%で吹いているのではなく、通常は80%ぐらいにセーブして吹いており、ここ一番で100%にする。だから、通常演奏時はもっと吐き出したい空気を抑えながら空気を送り込んで音を出している。
この状態を連続して2時間ぐらい演奏していると“ブルブル病”と呼んでいる症状が現れる。
これは何かと言うと、説明がしにくいのだが、口が笑うような感じになり、マウスピースをちゃんとくわえておられなくなるのだ。
そして、くわえているマウスピースの両横のクチビルから息が漏れだし、息が漏れる際にクチビルが“ブルブル”というか“ブーブー”と音たてるのだ。
こうなると、マウスピースを通じて楽器自体に入っていく息の量がが半分以下となり、音量が出せなくなり、何よりもこの症状が一旦出るとクチビルがおかしくなって、演奏を続けることができなくなる。


以前はある程度の時間(2時間ぐらいだろうか?)を連続して吹き続けているときにしか出なかった症状だったので、ライブ中に困ることはなかった。
それが、去年の年末頃から下手すると10分ぐらいで症状が現れるようになった。
こうなると、
①自宅で「EWI」を使った練習に支障が出る
②練習やライブも危険
ということになる。
実際、ここんところの「わさび」のスタジオ練習時にも“ブルブル病”に悩まされている。
新曲のバラードでブレスコントロールしながら吹いていると、曲の中盤にあるソロで“ブルブル病”が現れて、ソロの後半はボロボロに・・・というケースがあった。


ネットで同じような症状に悩まされている人はいないのか調べてみたが、よっぽど希有なケースなのかヒットしない。
自分自身でもこれは一体何なのか、よくわからない。
同じ吹きモノでもサックスはどれだけ連続して吹き続けていても、“ブルブル病”にはならない。
EWI」だけに現れるこの症状。
どなたか、心当たりのある人はヒントを教えていただきたいものである。