自己回想 その15

ご回答のコメントありがとうございます。

私のニュアンスとしては、固定メンバーでサックスだけが入っているバンド・・・という意味でした。
ブラスセクションの中にサックスが入っているというバンドはそれなりに多く存在しますね。

当時の私には「チェッカーズ」しか思い浮かばなかった。
そら、思い浮かばないわけである。
私の好きな(聴きたいと思う)音楽はインスト(インストゥルメンタル・ミュージック)。
しかも、サキソフォーンが入っていなければ興味はない。
極端なのである。
だから、ロックもポップスもほとんど聴くことはない。
会社でFM802をかけているので、聴くことがあるとすればそこから流れてくる音楽だ。

いろいろな音楽を聴くことは勉強にもなるはずだとは思うが、聴こうとは思わない。
なんせ、サックスが中心なのだ。
たまに、FM802を聴いていて「いいな」と思うことがあるケースは、「この曲にアドリブでサックスがからめば、楽しそう・・・」といった時だ。


チェッカーズ」はそれこそ勉強のためにいろいろ聴いてみた。
藤井尚之氏がチェッカーズでテナーを吹き始めた時期と私が高校でアルトを吹き始めた時期がほぼ同じなので、昔から気にはなっていた。
デビュー前に徹底してプロから教わったらしいと聞いたことがある。
たしか彼は元々サックス吹きではなかったはず・・・

ポップス系の曲中でサックスを使う時、およそ役割は決まってくる。
私は自分の中で「いくら自分がサックスを吹いているからといって、すべての曲にサックスが入っているのはおかしい。」と思っていた。
だから、曲によっては私の出番なし・・・もありだと考えていた。

正直「わさび」の楽曲の中には、どうがんばってもサックスはいらんやろ…という曲がある。
新曲のたびに私は冷静に考える。
「この曲にサックスは必要か?」
「どうサックスでアプローチすれば、この曲が引き立つのだろう?」


「わさび」の初期ナンバーで『古都』があるが、この曲で私はどこで登場するかご存知だろうか?
答えは、曲のラストのなおママの歌が終わるところから私は入ってくる。
そして、ほんの少しソロを吹いて曲はエンディングを迎えるのだ。
この『古都』は随分悩んだ結果、曲中でサックスを絡めることによって曲が良くなるアプローチを発見できなかった。
そして唯一見つけた場所がエンディングだったのだ。


そんな苦悩をしている中、ある時リーダーの陽爺から「これ使ったら、いいのでは?」と言われた楽器がある。

それが、「EWI(イーウィ)」だ。