「歴史上の人物で一番好きな人は?」
この質問が嫌いだ。
小学校の頃、一番気になった人物は「源頼朝」だった。
あの肖像画がとても気になっていた。
そうビジュアル的に好きだった。
そんなに深い意味はないが、今でもテレビ等で「源頼朝」の肖像画が見ると、少し思うところがある。
「歴史上の人物で一番好きな人は?」
どうせ、坂本龍馬でしょ?
と、よく言われるが、ちょっとニュアンスが違う。
龍馬さん(敬愛を込めてこう呼ぶ)は私にとって、
「歴史上の人物で一番気になる人」なのだ。
私の家には龍馬さんに関する本が、それなりにたくさんある。
無くしてしまったものも、いっぱいある。
本屋で新しい本を見つけるたびに買っていた。
今でもついつい触手が伸びるが、今年はダメだ。
龍馬さんに関する本が多すぎる。
恐るべし、大河ドラマ。
一番最初に龍馬さんに出会ったのは、学研の付録の「まんが日本史」だった。
小学校の時だ。
特に感激などはなかったが、「坂本龍馬」という名前が好きだった。
しかし、どこか引っかかるところがあり、高校の頃に司馬先生の「竜馬がゆく」を読んだ。
この小説はあまりにも面白く、一気に8巻を読破した。
で、読み終わった時に思った、
「こんなおもろい毎日を送れるわけがない!」
「ほんまはどんな人なんやろ…?」
この時抱いた疑問を解き明かすべく、今もってなお探求し続けているのである。
まだ、よくわからない…
人間はやはり複雑に出来ているので、そう単純に理解できたりはしないと思う。
だから私のライフワークなのだ、龍馬さんとシンクロすることが。
「歴史上の人物で一番気になる人は?」と聞かれれば、私は即答するだろう、「坂本龍馬」と。