リアル自分

ライブが終わると、写真をいただくことが多い。
その時の思い出として貴重な記録ではあるが、私は自分の吹き姿を見るのがとても嫌いだ。
理由は単純、自分が不格好だからだ。

 

不格好な訳は2つあって、
①見た目の体型
②アンブッシュアが悪い

 

①に関しては個人的に努力すれば良いわけなので置いておく。

問題は②。
アンブッシュアとはマウスピースのくわえ方のことである。
私の過去ブログ「自己回想 その13」にもふれているが、サックスでは音を出す上で最も重要なことが正しいアンブッシュアでくわえて、正しく息を入れることなのだ。
このアンブッシュア、最初が肝心。(何でもそうでしょうが…)
初めてマウスピースをくわえた時についた癖が私には未だにネックとなっている。
近年、真剣にアンブッシュアの改善に取り組んでいる。
徐々にであるが成果が見えてきてはいるものの、まだまだだ。

 

サックスのマウスピースはただ普通に(たて笛を吹くように)くわえているわけではない。
上の唇と上の歯はたて笛と同じくわえ方だが、下の唇は下の歯を覆い被せるように巻き込んでくわえる。
日常の生活の中でこのようにして何かをくわえることはまずないと思う。
何が問題かと言うと、くわえた後の口の形が重要なのだ。
当初私はくわえた後の形は少し唇を両端に引っ張るような感じ、「え」と発音する時の口の形だと教わった。
ところが、一番良い形は「う」と発音する感じなのである。
「え」の場合、マウスピースに上下から圧力をかける感じだが、「う」の場合はマウスピース全体を包み込むように圧力をかける感じなのだ。
この違いにより楽器への息の入り方、マウスピースさらにはまさに音の出る部分であるリードとの接触の仕方など、随分と違いがあるのである。

 

このように「え」と「う」ではあまりにも違うため、今、苦労しながら修正を試みているところだ。

 

私の音が薄っぺらかったり、倍音が少なかったりするのもアンブッシュアの形とマウスピースへの息の入れ方が原因である。
自分で注意して吹いている時はだいぶ改善されていると思うが、力んだり、緊張したりすると悪い癖がでてしまう。


ライブ中の写真を見ると、「え」と「う」の違いはよくわかる。私の場合、大方、「え」に近い「う」という感じだ。
太っているせいか、この吹いている時の自分の顔が驚くほど不細工なのだ。
もう、見るのも嫌になるぐらい・・・
(真ん丸のサングラスを掛けていると、「紅の豚」にそっくりなのだ)

 

サックスを吹く上ではアンブッシュアも大切だが、人として痩せるための改善計画も早急に必要のようだ。