毎年のように「波奈屋」さんと「つたむらや」さんを家族で訪れることによって、
このお宿と我が家は「親戚」みたいな雰囲気になってきました。
僕が生まれる前の話ですが、波奈屋さんは家族連れで我が家に泊まりに来たこともあります。
我が家も妻籠に行くときは、お土産を持参して、両方のお宿で各1泊ずつ。
また帰りには、お土産をたくさんいただいておりました。
こうなってきますと、自然と泊まりに行く日程を選ぶようになります。
どういうことかと言いますと、妻籠でお祭りのあるときなどの繁忙期に行くと、
他のお客さんのお世話もあり、宿のおじさんおばさんとゆっくりと話しができないわけです。
ということでオフシーズンの妻籠をずっと訪れておりました。
だから「文化文政風俗絵巻之行列」というお祭りも見たことがありませんでした。
(写真は見せていただいていましたが)
そんなあるとき。
僕が友人数名と「波奈屋」さんを訪れておりましたとき。
当時まだ小学生だった宿のお孫さんが僕に言いました。
「風俗祭りに来たらどう?」
・・・風俗祭り?? なんだその妖しいネーミングは???
そう、これが「文化文政風俗絵巻之行列」の地元での呼び方だったのです。
「よし! じゃあ参加してみよう!!」ということで、参加をお願いしました。
初めて参加したときは、波奈屋さんに貸し衣裳を借りていただきました。
その後の経緯ですが、祭りの雰囲気に完全にハマッてしまった僕は、
友達を誘って、衣裳を揃えました。
また、母も「旅女」でお祭りに出るようになり。
最初は嫌がっていた父も「つたむらや」さんのご主人の名代で出ることになり。
両親は出ない年もありましたが、僕は今年で5回目の参加となりました。
完全に恒例行事です。
また、この木曽のお祭りだけに留まらず、「江戸の旅」に興味を持った僕は、
勤務する図書館で「江戸時代の旅」というテーマでの図書展示を行いました。
うちの母に至っては、同じようなお祭りを奈良でもやろうということで、自身のボランティア団体で
衣裳を揃えて、地元、奈良県平群町で江戸の旅装束で町内を歩くイベントをしております。
(先日はこの平群でのイベントにわさびメンバーにも参加していただきました。サックスの「父さんブログ」も是非ご覧ください)
ということで、このブログを読んでいただいた方、是非一度「妻籠」を訪れてみてくださいませ。
そして「波奈屋」さん、「つたむらや」さんを体験していただきたいと思います。
両方とも同じ「大妻籠」にある宿ですが、何と言いましょうか・・・全然違います。
用途に応じて宿の使い分けができるでしょう。